宇奈月駅
黒部峡谷パノラマ展望ツアーは、この黒部峡谷鉄道の宇奈月駅から始まります。まず、最初に宇奈月駅2階の「パノラマ展望ツアー受付」にて受付を行います。受付時は、公的証明書による本人確認と手荷物検査を受けていただきます。受付を終えたお客様は出発前の事前説明をお聞きください。欅平行きのトロッコ電車でリラックス車両(窓付き車両)への変更を希望される場合、当日の空席があれば変更できます。各自1階の券買窓口にお申し出ください。トロッコ電車にトイレはありません。欅平駅までは約80分間かかり、途中下車は出来ません。出発前には必ずトイレをお済ませください!トロッコ電車に乗り込むと、いよいよ旅の始まりです!
欅平駅
欅平駅では、案内人や登山道巡視員がお待ちしています。一旦、トロッコ電車から下車後、改札口と反対側の集合場所で登山道巡視員と合流してください。決して出札口へは向かわないでください。集合場所ではヘルメットを受け取ります。そのヘルメットを着用のうえ竪坑エレベーター行きの専用列車に乗り換えます。ここからが特別企画「未知の探求」です!
欅平駅から上流の軌道(トンネル)は、関西電力の専用鉄道です。関係者以外は立ち入ることができません。なお、各便とも専用列車の出発までは約15分間です。慌てずテキパキとした行動をお願いします。ここから、再び欅平駅に戻ってくるまでの所要時間は便により異なりますが、約100~120分間となります。
専用列車
トンネルから専用列車が出て来ます。案内に従って、機関車等の写真撮影を行なってください。
<見どころ>
昭和10年頃から現在まで活躍しているこの凸型(トツガタ)の機関車。運転席が真ん中にあり、運転士は横向きで運転します。80歳を超えたこの凸型の機関車がみなさんを竪坑エレベーター前まで運んでくれます。
竪坑展望台
竪坑エレベーターを上部駅で降りて少し歩くと展望台があります。こちらには、トイレがあります。これより先にはトイレがありません。戻って来るまで約1時間ほどかかりますので、心配な方は、お済ませください。
<見どころ>
真正面に国の特別天然記念物(天然保護区域)および特別名称に指定されている「奥鐘山」の全景が目に飛び込んできます。また、欅平駅周辺からでは見ることのできない白馬鑓ケ岳などの山々も見られます。(天候によっては、見られない場合があります。)
上部トンネル
黒部川第三発電所の水圧鉄管へ行くトンネルです。レール横の歩行板を一列に約250m歩いて、出口広場に向かいます。広場手前には、1段毎に高さの違う階段があります。躓いても転ばないよう右側の手摺りに手を添えながら、30数段を頑張って昇れば出口広場です。
<見どころ>
薄暗いトンネルに、不安と期待が膨らみます。トンネルの中では水滴が落ちているので、防滴工を設置しました。時折かかる水しぶきも楽しいですよ。足元は歩き易い様にレールの横に歩行板を設置しました。
上部トンネル出口広場
この広場では、身軽に登山道を歩くため、手荷物を置いておくことが出来ます。案内人や登山道巡視員の注意事項を確認し、出発の準備が整ったら、いよいよパノラマ展望台へ向けて出発です。体力に自信のない方は、この場所で皆が戻るまでしばらくお待ちください。
<見どころ>
この広場は、黒部川第三発電所の水圧鉄管の横になります。少し見えにくいですが、欅平駅ホーム下にある黒部川第三発電所本館へ向けて水圧鉄管が3本設置されてます。この広場では、唐松岳や不帰瞼などの山が見れます。
登山道
登山道は、落ち葉や小石等で滑ります。特に雨の日や雨上がりの日には、ご注意ください。安全のため登山靴・トレッキングシューズをご着用ください。
<見どころ>
歩き始めて、直ぐに丸太桟道があります。一般の方にはとても怖く感じると思いますが、かつては、法面を少し削っただけの獣道みたいなところでした。これでも大変歩き易くなりました。下を覗くと赤い奥鐘橋が見えます。丸太桟道を渡りきると、水平歩道に通じる登山道です。がんばって進みましょう。
パノラマ展望台
上部トンネル出口広場から約370m先、標高差約50mのプチ登山を昇りきると、視界360度のパノラマ展望台に到着します。
<見どころ>
竪坑展望台や上部トンネル出口広場からでは見ることの出来なかった毛勝三山などの山々も見ることが出来ます。展望台と一体になった鉄塔敷地、この鉄塔は猿飛線第3号鉄塔です。黒部川第三発電所で発電した電気を宇奈月方面へ送電します。運が良ければアサギマダラなどの珍しい蝶を見ることができます!