国重要無形文化財指定
霜月祭り- 神々にお湯を捧げ一年の穢れを払う湯立神楽
地域の伝統文化の保存に尽力しているハートランドのパートナー団体とのコラボレーションによる特別プログラム!
長野県南部の山深い地域に位置する遠山郷。遠山郷の霜月祭は、湯立神楽です。神楽とは、神道に根ざした、神に捧げる舞や音楽による儀式のことです。霜月祭は、日照時間が最も短く、生命力が弱まるとされる冬至の季節である12月中旬に、地区内の約10の神社で日替わりで行われます。「霜月(しもつき)」とは、旧暦のこの季節の呼び名に由来します。
神事の内容は神社によって異なりますが、祭りは、神々をお迎えする清めの儀式にはじまり、その後、大釜で神々に捧げる湯を沸かします。祭りのクライマックスには、神々を象徴するさまざまな面をつけた人物が登場し、沸騰した釜の「湯切り」を素手で行います。この禊の湯を地元の人びとに振りかけることで、人びとの一年の厄を払い、来年を迎えられると信じられています。一連の儀式は、神々にお帰りいただくための厳かな祈りで締めくくられます。
遠山郷の小さな神社の竈から立ち上る煙の中に身を置き、地元の方々が神に祈りを捧げる、日本古来からの神への祈りをご体験ください。
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