馬籠宿(中山道)からの特別な1-dayエクスカーション
日本で最も古い官道「東山道ハイク」 (強清水~神坂峠~園原ルート)
中山道の馬籠から日本最古の登山道として知られる東山道へ足を踏み入れる、ウォーキング愛好家のための特別な日帰りツアー!
今から約1300年前に拓かれた「東山道」は、当時の都と地方を結ぶために整備された7つの官道の一つで、都のあった近江(現・滋賀県)から陸奥(現・宮城県)まで通じる長さ約1000キロの険しい内陸の道でした。この道は、朝廷の東北への影響力の拡大を担った官人、九州北部の防衛のために送られた「防人」、朝廷への税や貢物を運ぶ人びと、また、信濃(現・長野県)で育てられ都で使われた馬たちが通りました。
このプログラムでは、この古の「東山道」を「強清水登山口」(岐阜県中津川市)から、「神坂峠」(標高1,569 m)を経て、長野県・阿智村の「園原」まで歩きます。「神坂峠」は「東山道」で最大の難所とされた場所。峠の周辺は、急登が続くばかりでなく、その山深い高地帯の天候は変化が激しく、濃霧や落雷が発生し、旅人たちは難儀したといわれています。その東麓にある「園原」は、日本の美しい原風景を色濃く残し、「東山道」の旅の逸話も多く残る山里です。この厳しくも、また、美しい自然を宿す「神坂峠」と「園原」一帯は、8世紀初頭からの数多くの日本の史書に記されているばかりでなく、旅人によって和歌として詠まれました。更には、永きに渡って遠く離れた都人たちの想像力をかきたて、数多くの日本の古典文学にも詠われています。このなかでも、世界最古の長編小説ともいわれる『源氏物語』(紫式部)や世界最古の随筆文学ともいわれる『枕草子』(清少納言)(いずれも11世紀初頭の宮中女流作家)は英訳もされ、世界に知られる作品となっています。
1300年の歴史、文化、自然を満喫できる歩きごたえのあるプログラムです。
- 長野県
- 南部